抜け毛

コーヒーと抜け毛・薄毛の関係性を徹底調査!

コーヒーが抜け毛・薄毛に与える影響

人間の趣向品であるコーヒーはさまざまな影響を体にもたらします。その中に抜け毛や薄毛に間接的に関わる作用もあることから、昔からいろんな噂が飛び交っていました。はっきりとした結果は出ていませんが、抜け毛に対して良い影響と悪い影響の2つがあるとされています。
今回はコーヒーが抜け毛や薄毛に与える影響を解説し、1日の摂取量の目安やコーヒー豆や焙煎度によって変化する発毛に有効な成分についてもまとめてみました。

コーヒーで抜け毛や薄毛に良い影響が!?

まずは、コーヒーを飲むことで得られる、抜け毛や薄毛に良い影響からご紹介します。

AGAの原因である5αリダクターゼを抑制

コーヒーに含まれるカフェインにはAGA(男性型脱毛症)の原因である5αリダクターゼを抑制する働きがあることがわかっています。

AGAは男性ホルモンのエストロゲンが5αリダクターゼと結びつくことで「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変化し、ジヒドロテストステロン(DHT)が髪の毛の成長期を短縮させることが原因で起こる薄毛の症状です。

利尿作用

カフェインは排尿量を増やす利尿作用を持っています。ジヒドロテストステロン(DHT)は汗や尿と一緒に排出される性質があるため、コーヒーの利尿作用でAGAの原因を体外に排出できるといえるのです。

有効成分や血行促進作用

コーヒーが含むポリフェノールに「クロロゲン酸」と呼ばれる成分があり、「IGF・1」という発毛に有効な成分を増加させる働きがあります。さらに、血行促進作用もあるので頭皮の血流改善に期待が持てる成分です。

血管を拡張する作用

コーヒーを飲むことで血管が拡張するとされています。発毛や育毛には頭皮の血行促進が欠かせないので、拡張作用は抜け毛改善に有効といえるのです。
コーヒー1杯で2時間程度の血行促進効果があると考えられています。

コーヒーは抜け毛や薄毛に悪い影響も与える

次は、コーヒーが抜け毛や薄毛に与える悪い影響を解説していきます。

脳の覚醒作用

コーヒーが含むカフェインは脳を覚醒する働きがあります。日中の摂取量が多かったり、睡眠前に飲んだりすることで睡眠を妨害する可能性があるのです。髪の毛が成長するのは睡眠中なので、カフェインによって睡眠不足になると抜け毛や薄毛を悪化させるおそれがあります。

セロトニンを抑制する作用

セロトニンは血管の収縮・拡張をコントロールする働きがありますが、カフェインを摂取することでセロトニンの作用を抑制してしまいます。

カフェインは血管拡張の働きがありますが、場合によってはデメリットになるのです。

発毛促進因子を作る成分を阻害する

毛乳頭を刺激し発毛促進因子を生成してくれる成分に「アデノシン」があります。アデノシンは眠気を促進する作用もあるため、コーヒーを飲むことでアデノシンの効果を阻害してしまうのです。

亜鉛の働きを阻害する

亜鉛は髪の毛の主成分であるケラチンを合成するために必要な栄養素です。しかし、コーヒーに含まれるタンニンが摂取した亜鉛の働きを阻害してしまいます。

コーヒーの大量摂取はNG!抜け毛や薄毛の人は特に気を付けて

抜け毛や薄毛に対して良い影響と悪い影響の2つを持つコーヒーですが、ひとつだけはっきりしていることは大量摂取がNGだということです。コーヒーが含んでいるカフェインの大量摂取は、抜け毛だけでなく他の臓器にも良くないのでやめましょう。

カフェインの安全な摂取量とは?

安全なカフェイン摂取量は体格によって異なります。日本では明確な摂取許容量の基準が設定されておらず、海外の欧州食品安全機関(EFSA)の発表を参考にしている状態です。

カフェインの安全な摂取量

  • (成人)1日5.7mg/kgまで(1回3mg/kgまで)
  • (子供~青年)1日に3mg/kgまで

例:体重40kg程度なら

(成人)1日228mgまで(1回120mgまで)
(子供~青年)1日120mgまで

例:体重60kg程度なら

(成人)1日342mgまで(1回180mgまで)
(子供~青年)1日180mgまで

例:体重80kg程度なら

(成人)1日456mgまで(1回240mgまで)
(子供~青年)1日240mgまで

自分の体重を摂取量にかけて計算してみましょう。

カフェインを多く含む食品

欧州食品安全機関(EFSA)は食品のカフェイン含有量も発表しています。

食品名 カフェイン含有量
フィルターコーヒー(200ml) 90mg
エナジードリンク(250ml) 80mg
エスプレッソ(60ml) 80mg
紅茶無糖(220ml) 50mg
コーラ(355ml) 40mg
ダークチョコレート(50g) 25mg
ミルクチョコレート(50g) 10mg

コーヒーは1日3〜5杯が上限

体格によってカフェインの許容量が変化しますが、コーヒー200ml(約1杯)で考えると1日3〜5杯が上限になることがわかります。また、1回分の摂取量も守ることがおすすめです。

コーヒー豆や焙煎度によって成分の量が変わる!?

発毛効果が期待できるコーヒーの成分クロロゲン酸ですが、コーヒー豆の種類によって含有量が異なります。また、焙煎度によっても増減するのです。

クロロゲン酸が多いのはブラジル産ロブスタ

全日本コーヒー協会がコーヒー豆に含まれるクロロゲン酸類やポリフェノールの量を調べました。すると、日本でよく出回っているブラジル産アラビカ種よりも、ブラジル産ロブスタの方がクロロゲン酸もポリフェノールも多く含んでいることがわかったのです。

品種 ブラジル産ロブスタ種 ブラジル産アラビカ種
クロロゲン酸類 1.3〜7.6g/100g 0.84〜5.3g/100g
ポリフェノール 11.0g/100g 7.16g/100g

焙煎度によって成分量が変わる

コーヒーの焙煎度(ロースト具合)によってクロロゲン酸類とポリフェノールの含有量が変化します。クロロゲン酸は熱に弱いため焙煎時間は短い方が多く残る性質があります。

コーヒー豆や焙煎度をこだわるのもOK

コーヒーの抜け毛・薄毛の良い影響を狙うなら、コーヒー豆や焙煎度にこだわって飲むのも一手です。しかし、日本でよく見かけるのはアラビカ種ですが、クロロゲン酸の量が少ないというわけではないので簡単に手に入るアラビカ種でも良いでしょう。

コーヒーを飲むなら1日の摂取量を必ず守る

現在コーヒーが抜け毛に良いか悪いかはっきりと決まっていませんが、抜け毛に対して飲む場合でも1日の摂取量を守りましょう!

ヘアトニックラボ編集部から一言

コーヒーの抜け毛・薄毛に与える影響についてのまとめ

  • コーヒーは抜け毛に対して良い影響と悪い影響両方がある
  • 1日のコーヒー摂取量は3〜5杯が目安
  • 発毛に有効なクロロゲン酸は豆の種類や焙煎度で含有量が変化する

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