薄毛

髪を染める・パーマをかけるとはげるの?ハゲやすい髪質ってある?

髪質や髪型は薄毛に関係ある?

AGAに悩む人は、およそ1,260万人。日本人の10%が何らかの原因で薄毛や脱毛症を抱えているということですが、ハゲの原因に髪質は関係あるのか、気になるところですよね。髪質と薄毛の関係について説明し、多くの男性が抱える疑問にお答えしたいと思います。

髪は細いとハゲやすい?太いとハゲにくい?髪質による違いはあるのか

AGAを引き起こす原因には、遺伝やストレス、食生活のアンバランスなどが挙げられますが、本人が持っている髪質も、「多少は関係あるだろう」と考える方が多いです。実際のところ、どうなのでしょうか?

薄毛の原因に髪質は関係ある?

「髪の毛がもともと細い人はハゲになりやすい」「太くてしっかりとした剛毛タイプは一生安泰」というのが、髪質にまつわる定説です。これを聞けば、「自分の髪の毛は、太いタイプだから大丈夫だ」と安心する人も多いでしょう。

しかし、実際にはそれほど深い因果関係はなく、もともと細いからと言って絶対にハゲる、というわけではありません。見た感じ、髪の毛が細い人でもしっかりキープできている場合もありますし、髪の毛にコシがあって力強く生えている人がいつの間にか薄くなってしまうケースもあります。

生まれつき細い髪質だからと言って、変に不安がらなくても大丈夫でしょう。

怖いのは、髪質が変化すること

本来備わっている髪質が原因で、頭が薄くなる、とは言い切れません。しかし、 急激な髪質の変化には注意が必要です。太くて固そうな髪の毛だったのに、最近何だか急に細くなった気がする…。そう感じたときは、日ごろの生活パターンを振り返ってみましょう。髪質が変わる原因には、以下のようなことが考えられます。

  • 脂分や糖分の多い食生活
  • 過剰なストレス
  • 睡眠不足
  • 運動不足
  • 不衛生な頭皮

肉類が多くて野菜不足の食生活は、髪の毛の栄養不足を招き、抜けやすくなります。また、ストレスや睡眠・運動不足も頭皮にとって天敵です。生活習慣が乱れて頭皮のケアを怠っていないか、今一度見つめ直してみましょう。

ハゲるリスクが高い髪形ってあるの?

パーマやカラーリングなどをやり過ぎると、薄毛の原因を招きます。 美容院でやってもらったとき、「頭皮に直接影響はないですよ」と言われたかもしれませんが、実際にはアレルギー反応など重大なリスクが潜んでいるのです。以下の処置方法は、ハゲるリスクを高めてしまうので気をつけてください。

パーマ

繰り返し パーマをかけることで、髪の毛が痛み、寿命を縮めてしまいます。頭皮に直接的な影響はないと言っても、髪の毛の痛みが激しくなれば抜けやすくなり、髪質も全体的に細くなってしまいます。パーマは、髪の毛の主成分であるケラチンの分離と結合を繰り返すことでヘアスタイルにアレンジを加える手法です。パーマが日常化すると、徐々に髪の強度がなくなって髪の毛の柔軟性も失われるでしょう。

縮毛矯正

猫っ毛などのくせ毛をまっすぐにする 縮毛矯正も、薄毛リスクを高める要因の1つです。縮毛矯正は、薬剤を注入した髪の上から、高熱のヘアアイロンをかける施術で、くせ毛が矯正されるメリットはあるものの、髪にかなり負担をかけてしまうところが難点です。

縮毛矯正で使われる薬剤には、髪の毛の表面の凹凸を溶かす働きがあります。この作用により、髪を保護するキューティクルが?がれ、髪の成長も不安定になります。また、薬剤と高熱という、2つの大きなダメージを考えると、縮毛矯正によるリスクはパーマや髪染めより高いと言えるでしょう。

カラーリング

カラーリングにも薬剤が使われるため、施術後にヒリヒリとした痛みを覚えることがあります。薬剤の刺激によって頭皮が炎症を起こすと、髪の毛の正常な発育も難しくなってしまいます。また、カラーリングの薬剤によるアレルギー反応にも要注意です。

ヘアカラーの成分にはアレルギーの原因物質が含まれており、肌に触れることでアレルギーを発症するおそれがあります。アレルギー反応によってかぶれが生じ、激しくかきむしれば、ますます頭皮の状態が悪化するという悪循環に陥ってしまうのです。

意外と知らない整髪料によるリスク

整髪料を毎日使用している男性も多いでしょう。整髪料も使用方法を間違えると薄毛の原因になりますので、十分な注意が必要です。

整髪剤に含まれる原料に注意

整髪料の種類は多いですが、そのほとんどは 界面活性剤を原料として使っています。この化学剤には毛穴に詰まった皮脂を洗い落とす働きがあり、石けんやシャンプー剤にも使われている成分です。しかし、整髪剤の場合、朝から夜まで丸1日髪の毛に付着したまま、という使い方がオーソドックス。そうすると必要な皮脂までそぎ落として頭皮の乾燥が加速し、薄毛・抜け毛を引き起こしてしまうのです。

使用後はしっかりケアを

どうしても仕事などで整髪料が必要な方は、頭皮に悪影響を及ぼす添加物が配合されていないものを使用しましょう。そして、帰宅後のシャワーでしっかり整髪料を洗い落とすことも忘れずに。洗髪をせず、そのままの状態で就寝すれば、化学成分が頭皮に浸透して毛根を大きく傷付けてしまいます。

整髪料をきれいに洗い落とすコツは、まずシャンプーする前にお湯で十分すすぎ、頭皮を温めて毛穴を広げることです。その後、頭皮と髪の毛、両方をしっかり洗いましょう。この2点を押さえて洗髪してください。

今すぐできる!ハゲやすい人の薄毛対策

これまでご説明したように、髪質に変化が見られれば、それはAGAのサインかもしれません。1度薄毛がはじまるとどんどん進行していくのが男性型脱毛症の怖いところです。薄毛の兆候が見られたら、以下の早急な対策を心掛けてください。

  • 生活習慣の改善

生活習慣の改善で重視してほしいポイントは、 「食事」「睡眠」です。肉類や揚げ物、糖類中心の食生活は髪の成長を妨げます。髪の毛に良いタンパク質や亜鉛、ビタミンなどを積極的に摂取するようにしてください。これらの栄養素が多く含まれる食べ物は、卵、大豆、カキ類、緑黄色野菜などです。

しっかり熟睡することも大切です。平均的な睡眠時間の確保ももちろん重要ですが、できれば ゴールデンタイムと呼ばれる午後10時~午前2時までに深い眠りにつけるような睡眠を心掛けましょう。この時間帯は、あらゆる身体機能に良い影響を及ぼす成長ホルモンの分泌を活発にし、髪の毛の成育もバックアップしてくれます。

  • 不安であれば、専門家に相談を

「かなり薄毛が進行してしまった」「どうしても早期に薄毛を改善したい」という方はAGA専門医に相談することをおすすめします。専門家であれば、頭皮の状態を正確に診断し、その人にとって最もふさわしい対処法を教えてくれるでしょう。

専門家のアドバイスをもらうことで、半信半疑にならず、自信を持って治療を続けることができます。

ヘアトニックラボ編集部から一言

ヘアスタイルをおしゃれに演出するパーマやブロー、カラーリングなどは、髪の毛に少なからずダメージを与えます。行きすぎたおしゃれで髪や頭皮が傷付き、薄毛になったときは、自分に合った育毛方法を取り入れ、悩みを解決しましょう。