自宅でできる髪の毛のボリュームアップ法
最近、抜け毛が多くなって髪の毛も薄くなってきた、とお悩みの方も多いのではないでしょうか。抜け毛を防いで髪の毛のボリュームを保つためには、頭皮の健康にも気を使わなければなりません。そこで、今すぐ始められる髪の毛を増やす方法をご紹介します。頭皮環境を整えながら、健やかな髪の毛を育成しましょう。
index
方法1「頭皮を清潔に保つ」
抜け毛を極力減らすには、頭皮を清潔に保つことが大切です。髪の毛の成長には、頭皮の毛根にある毛母細胞の働きが大きく関係しています。そのため、頭皮が不潔な状態だと毛根部分に皮脂や汚れが詰まって血行が悪くなり、髪の毛の育ちを抑制するのです。また、頭皮が不潔な状態だとフケが増えやすく、かゆみも伴う可能性があります。頭皮のかゆみによってかきむしる癖がつけば、頭皮の炎症につながる恐れもあるでしょう。
頭皮の皮脂や汚れを取り除くには、毎日欠かさずシャンプーをしてください。シャンプーをする際には、爪を立てて洗うのではなく指の腹でやさしくなでるように動かすのがコツです。
方法2「シャンプー剤を見直す」
髪の毛のボリュームアップを図るには、シャンプー剤の見直しもしましょう。シャンプー剤にもさまざまな種類がありますが、育毛環境を整えるのに適しているシャンプー剤は、「アミノ酸シャンプー」です。アミノ酸シャンプーは、人間の皮膚と同成分のものが含まれているため、傷んだ頭皮にも自然となじみます。
アミノ酸シャンプーで、髪の毛が劇的に増えるわけではありません。しかし、頭皮の皮脂を取りすぎることなくやさしく洗い上げるシャンプー剤のため、頭皮を健康的にしたいとお考えの方におすすめなのです。
方法3「頭皮マッサージをする」
頭皮マッサージをすることで、頭皮の血行が良くなり髪の毛も育ちやすい環境になります。髪の毛が育つために必要な栄養素は血液によって運ばれているため、頭皮マッサージをして血行を促進することはとても大切です。
頭皮マッサージは、シャンプーをするついでに行うのが良いでしょう。両手の指をしっかり立て、頭皮をつかむようにもみほぐしてください。ただし、爪を立ててマッサージをするのは厳禁です。必ず指の腹を使い、頭皮を傷付けないように意識しましょう。
方法4「髪に良い食べ物を食べる」
髪の毛に良い食材を積極的に食べれば、若さと元気を取り戻せます。髪の毛は、主にケラチンというタンパク質からできており、ケラチンは髪の毛全体の約90%を占める重要物質です。ケラチンなくして、健康な髪の毛の発育は難しいと言えるでしょう。しかし、ケラチンは食べ物から直接的に摂取することができません。そこで重要となってくるのが、ビタミンBと亜鉛です。
ビタミンBにはタンパク質を分解させる作用があり、亜鉛には分解された物質をケラチンに合成する働きがあります。そのため、食事にはタンパク質を多く含む食材と、ケラチンの生成に役立つビタミンBと亜鉛をバランスよく取り入れましょう。
ちなみに、髪に良いとされている食材は、カキ、レバー、卵、チーズ、大豆、煮干し、海藻類などです。
方法5「脂っこい食事は避ける」
揚げ物や肉類ばかりの食生活は、体全体の脂肪を増やし頭皮の皮脂詰まりの原因につながる恐れがあります。さらに、血液の流れも悪くなって髪の毛が栄養不足になり、育つはずの髪の毛も育たなくなってしまうでしょう。
髪の毛の成長を守るためにも、食生活の見直しをしてください。具体的には、日頃から肉類中心の食事が多い方は、野菜や魚などを取り入れてバランスの良いメニューを意識します。
方法6「運動をする」
運動をすることも大切ですが、激しいスポーツやハードトレーニングの必要はありません。ジョギングやウォーキング、水泳などの有酸素運動を適度な運動として、日常生活に取り入れましょう。有酸素運動を行うことで頭皮の血行が良くなり、髪の毛に十分な栄養が行きわたるようになります。
また、軽い運動で汗を流すことで薄毛や円形脱毛症の原因でもある、ジヒドロテストステロンが汗と一緒に排出されると言われているのです。さらに運動は、ストレス発散にもなって心身共に健康な状態を目指せます。
方法7「禁煙・節酒する」
毛細血管の働きを悪くするタバコのニコチンも、育毛の大敵です。毛細血管は髪の毛に栄養素を運ぶための大切な器官のため、毛細血管の血流が悪化すれば髪の毛の健康も損なわれます。抜け毛を防ぎ髪の毛のボリュームアップを目指すのであれば、禁煙することも1つの方法です。
次に、アルコールが体にもたらす影響についてお伝えします。アルコールは肝臓で分解されるとき大量のアミノ酸を消費するため、アルコールの過剰摂取は体内のアミノ酸を失い髪の毛の発育を妨げる可能性があるのです。アミノ酸は、タンパク質を合成する上でなくてはならない物質ですので、育毛に影響を及ぼさない範囲でお酒を楽しんでください。
方法8「ストレスをためない」
ストレスも抜け毛や薄毛を誘発・助長する原因の1つです。ストレスをためすぎると、毛細血管の働きが悪くなって血行不良になり、育毛阻害を引き起こします。なぜストレスによって血行不良をもたらすのか、それはストレスが自律神経の働きと密接な関係にあるからです。
自律神経は交感神経と副交感神経に分けられます。特に交感神経は、ストレスが過剰にたまると緊張状態に陥り、毛細血管を萎縮させてしまうのです。この毛細血管の萎縮が、血液の流れを悪くしている原因になります。
また、自律神経の乱れは内臓機能の低下や睡眠不足、肌の衰えなど、髪の毛だけでなく体の健康にも害を及ぼすかもしれません。そのため、自分なりのストレス解消法を見つけてリフレッシュしながら、ストレスのない生活を送ってください。
方法9「よく寝る」
よく眠れない生活が続くと、髪の毛の成育に大切な成長ホルモンの働きが低下してしまいます。この成長ホルモンは、熟睡しているときや快適な睡眠を得られているときに活性化するホルモンです。また、睡眠不足はストレスの原因となり、前項でお伝えした自律神経の乱れを引き起こす恐れもあります。AGA対策の一環としても、十分な睡眠を確保してください。
抜け毛や薄毛、円形脱毛症などを引き起こす原因の多くは、日常生活の中に隠れています。日々の食生活や運動習慣、入浴中のシャンプー方法など、これらの生活習慣を見直し改善するだけで健全な育毛環境に近づけるでしょう。そして、髪の毛のボリュームアップを目指してください。