頭皮ケア

朝風呂(朝シャン)ははげる!?髪の毛を意識した「お風呂」の入り方

髪の毛に良いお風呂の入り方

帰りが遅い人の中には、朝風呂を習慣にしている人も多いでしょう。ですが、一説によると「朝風呂(朝シャン)は、はげる」と言われているのはご存じですか?その真相を探りつつ、髪の毛に良いお風呂の入り方などをご紹介します。忙しいからこそ、大切にしたい時間であるお風呂をテーマに、薄毛対策のお役立ち情報も合わせてお伝えしましょう。

朝風呂がもたらす頭皮への効果

日本人にとって、温泉やお風呂は疲れた心と身体を癒やす大切な意味があります。生まれてから、当たり前にあったお風呂の存在意義を考えた経験は、あまりないはず。
忙しいからと言って毎日シャワーで済ませているなら、ここできちんと、入浴がもたらす効果をきちんと理解しておくと良いでしょう。

お風呂に浸かるメリットとしては、3つの大きな要素があり、それぞれに違う意味を持っています。

身体を温める 水圧による刺激 浮力の働き
免疫力アップ
疲労緩和
副交感神経を優位にする
血流の促進
下半身のむくみを流す
心臓の動きを活発に
筋肉・関節の負担軽減
リラックス

お湯の温度によっても、得られる効果が違ってくるため、入浴のタイミングにより、温度調整をするのもおすすめです。

37~39℃ 心と身体の緊張を解く
42℃以上 身体が目覚め、交感神経が優位になる(やる気スイッチが入る)

お風呂で得られる効果は、意外にも多いことが分かりました。ここからは育毛の観点から、入浴の意味を考えていきましょう。

頭皮の汚れを取る

全身の血行を促進するために、湯船に浸かることは身体の中だけでなく、頭皮にもうれしいメリットがあります。
入浴には、毛穴に詰まった汚れを落とすと同時に、皮脂を浮かせるという大切な役割があるためです。
シャワーでサッとお湯を浴びるよりも、ゆっくりと湯船に入った方が、毛穴が開きやすくなります。面倒がらずに、お風呂の時間を取れるライフスタイルにシフトしていきましょう。

自律神経を整える

人は2つの自律神経「交感神経(活発・緊張)」と「副交感神経(リラックス)」があり、バランスを保ちながら生きています。会社で緊張感を持って働いているときは交感神経が、お風呂でゆったりとした気持ちになれば副交感神経が優位に働いている状態です。どちらも生きていく上で大切な役割を果たしており、両者をバランスよく働かせなければいけません。

常に戦闘態勢(交感神経・優位)でいるよりも、全身の血流が良くなる(副交感神経が優位になる)時間を持つことで、髪が正常に育つ環境が生まれるのです。

なぜ朝シャンは、はげると言われるのか

では、肝心の「朝風呂(朝シャン)は、はげる」というエピソードが本当かという疑問に迫ります。理由は1つではなく、考えられる理由をピックアップしてみましょう。

頭皮の皮脂を落としすぎてしまう

朝風呂や朝シャンで、夜にたまった汚れを取るのは、一見すると問題ないことに思えます。しかし、皮脂には紫外線から肌を守るという大切な役割があるため、出掛ける前に落としてしまうと、頭皮にダメージを与えることになります。毎日同じことを繰り返すうちに、頭皮の負担が蓄積していきます。身だしなみを整えるための朝シャンであっても、「頭皮には逆効果になる」ことを忘れないようにしてください。

シャンプーを洗い流せてない

朝はできるだけ長く睡眠時間に割きたいものですよね。しかし、朝に支度をする時間を最低限しか取らず、出掛けてしまう人も多いでしょう。
時間に余裕がないと、シャンプーやコンディショナーが頭皮に残ったままになり、時間の経過と共に酸化することで頭皮のダメージにつながります。やむを得ず、朝にシャワーを浴びるなら、しっかりとシャンプーやコンディショナーを落としきるか、お湯のみで汚れを落とす湯シャンがおすすめです。

頭皮や髪の毛に正しい朝風呂の入り方

季節ごとにおすすめの方法が異なるため、気温に合わせた入浴法を覚えましょう。いずれも、じんわりと汗をかいたと感じることが重要です。

まず、基本の入浴で大切にしたいのは、「湯船に浸かる時間」です。一人暮らしの場合は、毎日お湯をためるのがもったいないと感じるかもしれません。
しかし、これだけのメリットがあるお風呂の時間を持たない方が、もったいないと思いませんか?

季節ごとにおすすめの方法が異なるため、気温に合わせた入浴法を覚えましょう。いずれも、じんわりと汗をかいたと感じることが重要です。

・おすすめ温度:38~40℃
・ぬるめの湯に20分以上浸かる
・おすすめ温度:40~41℃
・熱い湯より、ぬるめの湯に15分以上浸かる

入浴中のマッサージ

入浴中は、足裏・ふくらはぎ・尻・太もも・腕などを優しくもみほぐしましょう。ただ、じっと湯船に浸かっているよりも、血の巡りが良くなります。
頭皮のマッサージを行うのもおすすめです。湯船に浸かるときには、髪の毛をぬらしておくと、シャンプーのときに汚れが落ちやすくなります。

半身浴

気温が高い夏には、湯船に胸まで浸かることすら暑いと感じ、入浴行為自体がわずらわしいと感じることもあるでしょう。そんなときにおすすめなのが、半身浴です。半身浴でお湯に浸かるのは、みぞおちあたりまでで、ぬるめの湯(38℃前後)で最低20分浸かります。

CHECK!

半身浴は副交感神経を優位にし、心と身体をリラックスさせる効果があります。好きな音楽を聴きながら、あるいは頭皮のマッサージを行うなどして、気持ちをゆったりと落ち着かせるのがおすすめです。

番外編

温泉施設に出掛けた際などに使える方法です。温泉には、必ずと言っていいほど、水風呂が用意されています。温泉⇒水風呂の入浴を約2分ずつ、繰り返し数回行うことで、身体の芯から温まり、時間がたっても湯冷めしにくくなります。
長時間、血流の良さを保てば、頭皮にも良い環境を作ることになり、冷浴にチャレンジするのもアリでしょう。ただし、慣れていない人は時間を掛けて、徐々に水風呂に入るようにしてください。

ヘアトニックラボ編集部から一言

きちんと理解すれば髪に良い事ばかり

今回は、髪の毛を意識したお風呂の入り方をご紹介してきました。入浴習慣は、意識して変えない限りずっと同じことを続けてしまいがちです。この機会に、改善できる点はなるべく早めに切り替えてしまいましょう。
正しい入浴は、髪の毛だけではなく身体にとっても良いことばかりのため、さまざまな変化を感じるかもしれませんね。
将来に向けた、頭皮の健康のためにも、ぜひ今日から試してみてはいかがですか?