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薄毛にコラーゲンが効果的!?髪に良いコラーゲンの摂取方法

コラーゲンと薄毛の関係とその摂取方法

女性の美肌に役立つとして、コラーゲンが含まれた商品を、みなさんも目にしたことがあるのではないでしょうか。
そこで、コラーゲンと薄毛の関係をテーマに、髪に良いコラーゲンの摂取方法をご紹介します。意識しない生活を続けていると、コラーゲンを取り入れる食生活は難しいため、薄毛対策にぜひこちらを参考にしてはいかがですか?。

そもそもコラーゲンとは?

コラーゲンという名前は近年、広く認知されてきました。ですが、コラーゲンの必要性や種類、働きを知る人はまだまだ多くはありません。ここでは、まずコラーゲンとは何なのかを押さえていきましょう。

コラーゲン

コラーゲンとはタンパク質の一種です。肌の奥深くの真皮層に存在するイメージですが、実は肌だけではなく、関節・骨・血管にも含まれています。
今では居酒屋などでは、コラーゲン鍋などの美容を売りにしたメニューが多く登場しています。なんとなくプルプルしたイメージをお持ちの方も多いでしょう。コラーゲンは、魚や骨付きの肉を調理した際にできる煮凝り(にこごり)のプルプルした部分などに含まれ、肌にハリや弾力を与えてくれる役割を果たします。

コラーゲンの働き

コラーゲンの働きは、若さを保つだけではありません。意外と知られていない、重要な働きをまとめてみました。どれを取っても重要なものばかりのため、コラーゲンが長く注目され続ける理由がうなずけます。

  • 肌にハリ・弾力を与える
  • 細胞同士をつなぐ
  • 関節をなめらかに動かす
  • 骨を丈夫にする
  • 血管をしなやかに保つ
  • 血管が傷ついた際の、修復サポート

コラーゲンの数

体内には、約30種類ものコラーゲンが存在しています。その中でもⅠ型コラーゲン・Ⅱ型コラーゲンが代表的な種類です。

Ⅰ型コラーゲン

Ⅰ型コラーゲンは人の身体に最も多く存在するコラーゲンで、皮膚・骨・腱などに多く含まれ、一軒家で考えると骨組みのような役割をもっています。例えるなら、縁の下の力持ち的なコラーゲンです。

Ⅱ型コラーゲン

一方、Ⅱ型コラーゲンは関節にある軟骨に含まれて、内側に水分を蓄えるタンクの役目を果たし、軟骨が削られないようにクッションのような機能を持つコラーゲンです。他には、眼の角膜、目玉部分のガラス体の成分としても知られています。

コラーゲンと髪の毛の関係

先ほどまでは、コラーゲンの一般的な働きをご紹介してきました。ここからは、肝心のコラーゲンと髪の毛の関係を見ていきましょう。

なぜ髪にコラーゲンが必要なのか

肌の若さを保つためのコラーゲンが頭皮にも豊富にあれば、髪の毛が生える環境も良くなります。そして加齢などの原因により、コラーゲンが不足してくると、髪が細くなる、あるいは抜け毛が増えるなどの現象が起きるのです。

一方、コラーゲンを多く含む頭皮には、弾力性・柔軟性があり、水分量も多く保湿された状態が保たれます。そのため、コラーゲン自体を減らさないよう、外部から補給する必要があります。

17型コラーゲン

髪と密接な関係にあるコラーゲンとして挙げられるのが17型コラーゲン。17型コラーゲンの働きを知る前に、まず髪ができるまでの過程を理解しましょう。
そもそも、髪は毛球と呼ばれる場所で作られます。この毛球がある場所は、毛根断面図の根っこに当たり、毛乳頭・毛母細胞が存在する丸い部分です。

    【髪ができる仕組み】

  • 毛根の真ん中あたり毛包幹細胞で毛母細胞のもとが作られる
  • 毛母細胞のもとが奥にある毛乳頭へ供給される
  • 毛乳頭は毛細血管から血液(栄養)を吸収、毛母細胞に送られる
  • 毛母細胞が分裂を繰り返し、髪の毛として成長する

17型コラーゲンは毛包幹細胞に存在し、隣接する色素幹細胞の維持を補助しているといわれます。髪の成長や抜け毛予防、また、髪を黒く保つという大切な役目を担っているものが17型コラーゲンです。

17型コラーゲンが不足すると、何が起きる?

17型コラーゲンが不足すると、毛包幹細胞と色素幹細胞が活動しなくなるため、抜け毛や白髪につながるといわれています。そして、1度白髪になると、ほぼ回復は望めません。
17型コラーゲンは外部からの摂取では増えず、何らかの手段で創り出すことも今の段階では不可能とされています。なので、現在は減らさないようにする研究が進んでいます。

コラーゲンはどれくらいの頻度で摂取すれば良いの?

17型コラーゲンの摂取は難しいとして、正常な血流を保つためにもコラーゲンが含まれる食品を積極的に摂るに越したことはありません。そして、コラーゲンの摂取する量や頻度も気になるところだと思ってください。
1日当たりのコラーゲンの理想的な摂取量は約5,000mg~10,000mgで、日本人の平均摂取量は約1,900mg。いかにコラーゲンが不足しているかが分かりますね。

毎日VS1週間おき

1日の最低摂取量が5,000mgだとすると、食品で補うのは、難しいように思えてきます。
コラーゲンは毎日摂取するのが良いといわれていますが、1週間おきに摂った方が効果的という説もあります。

明確な理由は明らかになっていないため、現時点で「1週間おきが良い」と断言することはできません。ひょっとすると、筋トレと同じように筋肉を休ませることで、効率的に回復が望めるのに似た原理かもしれませんね。

コラーゲンを含む食材と正しい摂取方法

それでは、実際にコラーゲンを摂るには、どのような食べものが良いのでしょうか。

コラーゲンを多く含む食べもの

ここでわたしたちの身近にあるコラーゲンを多く含む食べものをご紹介します。

コラーゲンは意識しなければ摂りにくいため、ぜひ、これらの食品を普段の食生活に取り入れてみてください。

肉類 魚介類魚介類
牛すじ(4,980mg)
鶏軟骨(4,000m)
豚白モツ(3,080mg)
鶏砂肝(2,320mg)
鶏手羽元(1,990mg)
豚レバー(1,800mg)
鶏モモ肉(1,560mg)
手羽先(1,550mg)
豚スペアリブ(1,460mg)
フカヒレ(9,920mg)
ハモの皮(7,660mg)
うなぎの蒲焼(5,530mg)
鮭(2,410mg)
さんま(2,230mg)
ブリ(1,620mg)
イカ(1,380mg)
エビ(1,150mg)
真あじ(1,010mg)

※()内は100g当たりのコラーゲン量(目安)

特に、フカヒレのコラーゲン含有量は群を抜いていますが、毎日食べるのは現実的でありません。ですが、鶏肉の場合、どの部位を取ってもコラーゲン量が豊富ですので、毎日、部位を変えて食卓に登場させてはいかがでしょうか。

魚類に関しては、皮と身の間にコラーゲンが多く含まれているため、皮も一緒に食べると、無駄なくコラーゲンを摂取できます。

コラーゲンの効率的な摂取方法

コラーゲンを効率的に摂るためには、単純にコラーゲン量のみに着目すれば良い、というわけではありません。いかに効率良くに身体に摂り入れられるかは、一緒に摂る栄養素によります。

コラーゲンと一緒に摂りたい栄養素

成分 含まれる食品 役割
ビタミンC ピーマン、レモンなど コラーゲンを安定させる
トリプトファン ご飯、パン、麺類など コラーゲンの生成を効率化させる
エラスチン 牛すじ、手羽先など コラーゲンに弾力を与える

ここで、コラーゲンと一緒に摂りたい栄養素を3つご紹介しまので、役割と一緒に覚えておくと良いでしょう。

ヘアトニックラボ編集部から一言

コラーゲンは他の食材と合わせて効果を上げる。

髪に良いコラーゲンの知識や効率的な摂取方法をご紹介してきました。

意識しないと摂取を忘れがちなコラーゲンですが、若さを保つために必要であれば、積極的に食生活に取り入れたいものですね。

ぜひ、こちらを参考に薄毛対策の1つとして、始めてみませんか?