前髪の生え際が薄い!産毛を発毛させる方法とは
男性の中には、頭部の薄毛にお悩みの方も多いのではないでしょうか。特に、頭頂部よりも前髪の生え際からくる薄毛は、AGAを促進する危険性をはらんでいるかもしれません。そこで、前髪の生え際に産毛がなくなる原因や、発毛・育毛のベストな方法をまとめました。AGAや前頭部の薄毛にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
気になる前髪の生え際に産毛はある?
あなたの前髪の生え際に産毛はありますか?髪の毛における産毛とは生えてきたばかりの、ふわふわでコシがない短い毛のことです。長さにしておよそ1cm未満の短い毛を産毛と言います。
髪の毛の成長は産毛の状態からスタートし、毎日50本~100本の髪の毛が生え替わっています。ところが、AGAなどの薄毛や脱毛症にお悩みの方は、産毛が成長しないまま抜け落ちてしまうため、どんどん症状が悪化していくのです。そのため、細くて短い抜け毛が多くなったら早めの対策を講じましょう。
おでこの生え際に産毛がないのは危険信号?
よく見てみるとおでこの生え際に産毛がなくなっている。この状態はいわゆる「M字ハゲ」予備軍で、ここからAGAが進行してしまうと、頭頂部からの発毛が困難になるとされています。ではなぜ、前髪の産毛が少なくなるのでしょうか。考えられる理由は、以下の3つです。
- 血管が少ない
前髪の生えるおでこの部分は、頭のてっぺんや後頭部と比較しても皮膚が薄く、血管も少ない場所です。血管の少ないおでこは栄養補給の恩恵を受けにくく、発毛が困難な部分と言えるでしょう。
なぜなら、生きていく上で必要な栄養素や髪の毛を育成する成分は、体中に張り巡らされた血管を通して運ばれているからです。
- AGAの原因物質が多い
AGAは、ジヒドロテストステロン(DHT)の影響で発症しますが、DHTを生成する成分は「2型5aリダクターゼ」と呼ばれるもので、前頭部と頭頂部にあります。前頭部にある2型5aリダクターゼは、後頭部の約2倍の量です。
そのため、前頭部の方がAGAの発症リスクが高く、薄毛にもなりやすいとされています。
- 皮膚が硬くなりやすい
おでこは顔の皮膚と直接つながっています。ストレスや健康不良などで顔の表情がこわばれば、おでこの皮膚も硬化するでしょう。皮膚が硬くなると血行不良を引き起こし、血液の流れを悪くする可能性があります。
よって、髪の毛の成長が著しくなり薄毛や抜け毛の進行が早まるのです。
後退していく前髪の生え際を発毛させる事はできる?
産毛が完全になくなってしまった所から発毛させることは困難です。しかし産毛が残っていれば発毛に効果が期待される方法はいくつか存在します。どの方法も、時間はかかるかもしれません。しかし、地道に継続して取り組んでいくことが大切です。
- 治療薬を使う
AGAの症状改善が期待される薬には、発毛促進が期待できる有効成分「フィナステリド」が配合された内服薬と「ミノキシジル」が配合された外用薬があります。
産毛を発毛させる治療薬の服用を行い、継続的な治療を行うことで、なくなってしまった産毛の発毛に望みが持てるでしょう。
- 発毛剤を取り入れる
失われた産毛を取り戻すために開発された、毛母細胞に直接働きかける発毛剤の使用も有効です。そもそも発毛は、毛母細胞の分裂によって起きます。
この細胞分裂も、栄養がしっかり行き渡らないと活動ができません。そのため、発毛・育毛に不可欠な細胞分裂を促進させる発毛剤を選びましょう。
- 生活改善を試みる
おでこの産毛を発毛させるために、生活習慣の改善も行いましょう。具体的には、タンパク質や亜鉛、ミネラルの多い食べ物を積極的に摂取します。
また、有酸素運動を毎日続けて適度に汗を流し、成長ホルモンの分泌が盛んになる午後10時~午前2時の間に睡眠を取ってください。これらの規則正しい生活習慣を心掛けるだけで、頭皮の状態も良好に近づくでしょう。
他には、ストレスを抱え込まないようにすることも大切です。ストレスを感じている状態が続くと、ヘアサイクルにも乱れが生じ抜け毛や薄毛を助長する可能性があります。
ストレスをため込まないためにも、プライベートの時間を充実させて趣味に没頭するなど、自分がリフレッシュできる方法を見つけてください。
生え際の産毛を育て発毛していくために今から出来る2つの対策
まだ産毛は残っているけど毛が細くなってきた、という方も多いのではないでしょうか。このままにしておくと、生え際の後退はどんどん進行していきます。生え際の産毛を太く育てれば、AGA症状の改善と予防につながります。産毛を太く育てる2つの対策方法を、ぜひ今日から取り入れてください。
- 食生活を見直す
髪の毛の成長に良い食事を取ることも大切です。特にタンパク質や亜鉛、ビタミン群を多く含んだ食事を意識してください。また、最近育毛に効果のある食べ物として注目を集めているのが、イソフラボンです。
イソフラボンには、タンパク質が多く含んでいる他、AGAの原因ともなるジヒドロテストステロンを抑制する働きもあります。さらに、イソフラボンは植物性タンパク質のため、脂分も少なくヘルシーです。毎日コップ1杯分の豆乳と納豆1パックを食べるだけでも、育毛に大切な栄養素が蓄えられます。
- シャンプーの方法を変える
シャンプーは、育毛効果があって頭皮にもやさしい「アミノ酸シャンプー」を使用しましょう。アミノ酸シャンプーは、肌に自然となじんで傷んだ頭皮の回復にもつながると言われています。
また、シャンプーで注意したいのが、洗い残しやすすぎ残しです。不純物が毛穴に詰まれば毛根に悪影響を及ぼし、髪の毛の成長を抑制してしまいます。そのため、シャンプーで洗った後はしっかりと泡を落として、すすぎ残しのないようにしてください。
他には、前髪の生え際をやさしくマッサージすることもおすすめです。マッサージでは、指の腹を使って円を描くようにもみほぐします。マッサージによって頭皮の血行が良くなり、細かった髪の毛も太くなるかもしれません。特におでこは血管の少ない場所のため、血行を促すマッサージはできるだけ毎日実施しましょう。